お医者さんにかかるとき
自閉症の子供は、新しい場所が苦手なことが多いです。
また、ごく一般的な患者向けの説明だけでは、自分が、これから何をされるのかがうまくイメージできない自閉症の人にとって、病院での診察、治療は、大変な恐怖感と苦痛が伴うことでしょう。
自閉症の子供たちがなるべくスムーズに、診察、治療をうけられるように、お役に立ちそうな情報や、各地の試みを集めてみました。
子どもを連れて行く病院の探し方は?
- お住まいの地域の保健所に問い合わせてみる。
- 地域の特別支援学校に、学校医さんを教えてもらう。
- 地元の親の会の会員同士で情報交換をする。
- 東京都医療機関案内サービス”ひまわり”を利用する。
病院に行くときに用意するもの
子供の特徴のことで、こういう声かけをしてほしいとか、こういうのを嫌がる という要望があるならば、それを記載したものをあらかじめ持参しておくと、問診表にすべて記載するよりスムーズです。
病院の待合室が、思いのほか混んでいることを想定した対策も立てておきましょう。
診療がおわっても、大泣き・パニックになって、機嫌がなかなか元に戻らないときは、冷たいものを、ちょっと口に含ませてやったり、冷やしたタオルをほてっているところにあててやると、ふっと落ち着くことがあります。
■医療関係者に配慮の仕方を知ってもらうための取り組み
- 救急隊用コミュニケーションボード – 社会福祉法人 横浜市社会福祉協議会 障害者支援センター
- 受診サポート手帳 – 千葉県ホームページ
■歯科受診をスムーズにするための理解、手順、絵カード
- 自閉症児のお口の健康と歯科治療上の問題 – あいち発達障害者支援センター
- 自閉症の子どものためのやさしい歯みがき指導 – 一般財団法人 サンスター財団
そのほか
- AFD 自閉症児・者を家族に持つ医師・歯科医師の会
「知的障害や自閉症がある人の医療機関受診について」「自閉症児入院医療の工夫」など掲載 - 済美養護の挑戦、障害児医療における病院連携の確立 – 地域生活支援リソースブック2003