声明文「オリパラ音楽担当の小山田圭吾氏の辞任について」~差別やいじめを無くしたい~
2021年07月21日 [要望・見解など]
オリパラ音楽担当の小山田圭吾氏の辞任について ~差別やいじめを無くしたい~ 2021.7.20 東京都自閉症協会 理事長 杉山 雅治 本件に関し全国手をつなぐ育成会連合会が出した声明を私たちは支持します。 <育成会の声明文> http://zen-iku.jp/wp-content/uploads/2021/07/210718s.pdf 小山田圭吾氏は、1994年と95年に雑誌の記事(注)で、学生時代に行っていたきわめて悪質ないじめを悪びれず自慢話のように語っていました。 当時、93年1月には山形県の中学校でマット死事件があり、4月には大阪市の中学校でプロレス技による死亡事件があり、マスコミはいじめ問題を大きく取り上げていた時でした。だから、雑誌の企画は加害者側も取材したと推測されます。しかし、この記事が過去のこととして済まされないのは、これまで何度か指摘されたときに、彼も出版社も真摯に問題に向き合ったという形跡が見られないことです。事実、95年の雑誌は2012年に復刊もされています。今回、彼も出版社もこの記事が障害者差別といじめを助長する内容であったと表明し謝罪しています。 私たちは、日ごろからこのような差別を助長する記事の存在に敏感になり、問題を早期に指摘しておくことが重要だと考えます。 (注):「ロッキング・オン・ジャパン」(94年1月号)の『小山田圭吾2万字インタビュー』/「クイック・ジャパン」(95年8月号、太田出版)の『いじめ紀行』