父親が息子を殺害した事件に思う 「家族だけで抱えないで！」

2019年12月20日　［要望・見解など］

父親が息子を殺害した事件に思う 「家族だけで抱えないで！」
 ～ひきこもりに悩んでおられる方、そのご家族へ～
　　　　　　　　　　　　　　　　2019.12.20　NPO法人東京都自閉症協会　理事長　今井忠

本年6月東京であったこの事件の地裁判決が12月16日にありました。このような不幸は
二度とあってはなりませんし、再発を防ぐために、何が必要なのか、
どうすればいいのかを考えることが、いま重要であると私たちは思います。

ひきこもりや家庭内暴力の解決策は百人百様です。
しかし、親子だけで解決しようとすると煮詰まることが多いと言われています。
たしかに、相談先も潤沢ではなく、相談してもすぐに解決するというものでもありません。
また、ご本人の状態によっては、外部に相談すること自体に特別な考慮が必要だという現実を
私たちは理解しています。

けれども、つながることで、少し肩の荷をおろすことができるかもしれません。
これまでの先例や、ひきこもり当事者の体験などを知ることで、多くのヒントが得られます。

今や、8050問題は社会課題と認識されており、支援機関はもちろん、ひきこもりに悩む当事者や
家族の会も増えています。
その一つとして、東京都自閉症協会も利用してください。
ひきこもりの背景に発達障害がある人はめずらしくなく、より丁寧な対応を必要とします。
同じ悩みを持つ人やご家族の話を聞くことで、
状況を客観的に考えることができるかもしれません。

茶話会、勉強会などを開催しています。
私たちと、つながってください。